愚者の能書き

愚か者が愚かなりに考えたことを記録する

教育のすゝめ


 手帳からシリーズ第4弾。
 どういう経緯で書かれたのか不明なのですが……。



ただ我々の曖昧で散漫な教育が人間をあやふやにする。



ヴィルヘルム・マイスターの修業時代〈上〉 (岩波文庫)

ヴィルヘルム・マイスターの修業時代〈上〉 (岩波文庫)



 正直、読んだ覚えがありません。
 大方、ネット巡回でもして見かけて、意味もわからずに感銘を受けたのでしょう(笑
 この前後には、この様に続く様です。


凡そ能力というものは、どんなささいなものでも、われわれに生まれついているものであって、予め定められていない能力などというものはない。
ただ我々の曖昧で散漫な教育が人間をあやふやにする。
そんな教育は本能を活気づけ、ほんとの素質を助長する代わりに、常に求めてやまない本性とは一致しないような事柄に、努力を向けさせる。
自分自身の道を歩いて迷っている子供や青年のほうが、他人の道を正しく歩いている人々より、私には好ましい。
前者は自分の力か、あるいは他人の指導によって、自分の性質にかなった正しい道を見出すと、決してその道を離れることがない。
これに反し、後者は他から加えられたくびきを振り落として、無制限な自由に身を任せる危険に絶えずさらされている。


引用元:ゲーテ格言集 - Propositum


 ええと……。

 およそどんな才能であれ、生まれつき備わっているものである。
 しかし、発露を望むための教育でない限り、徒労に終わる。
 自ら学んでいる者は、自分の力か、或いは指導者によって道を見出すと、その道を邁進していく。
 学びを強いられている者は、与えられたヒントを見落として、無駄な努力をする危険がある。

 っていう意味、かな……?

 必ずしも自ら学ぶ者が道を見出すとは限らないと思うし、そのヒントを無視してしまって無駄な努力をしないとも限らないと思うんだけど……。

 まあ、目標を見据えて頑張るのって大事ってことだよね(きゅぴーん

組織論がわからない僕は幼稚なのか。


 古い手帳からの抜き出しシリーズ第3弾。
 同じくガンダムUCから。



「個人の力では変えられないし、変えようという気すら起こせない。組織それ自体が持つ自己保存の本能に呑み込まれて、いつしか保身しか考えない歯車に成り果ててしまう。」



引用元:機動戦士ガンダムUC (5) ラプラスの亡霊



 僕は、非常に残念なことに、家族以外に帰属意識を持ったことって、ないんですよね。
 小学校はいわずもがな、中学校もそうだし、望んで受験して入学した高校も、合格しちゃったので妥協して入学した大学も、条件で選んだ会社も。
 正直、例えば自分の父親が、通ってた中学校が廃校になったことを嘆いていたり、同じ高校出身の有名人を誇らしげに語っていたり、卒業した大学だからと言う理由だけで様々なスポーツで母校を応援していたり、すでに退職した会社のことを今でも何かと気にかけていたりとか、全く理解できない。
 そういう自分なので、正直、上のセリフは受け入れ難かったりする。
 変えようとした結果、組織の力に負けて変えられなかった、ならわかるんだけど。
 どういう状況なのかさえ想像できないレベル。
 もしかして気がついていないだけで、実際にはちゃんと組織の歯車になっているんだろうか。
 いくらでも代替の効く兵隊だとは思ってるけど。

 僕にもいつか、わかる日が来るのだろうか。