愚者の能書き

愚か者が愚かなりに考えたことを記録する

なんか筋を違えている気がするんだぜ?

長く語ると何も知らないことがバレるから短く短く。


この時期になると、とかくメディアは戦争に関する話題を取り上げる。
基本的な姿勢は反戦だ。
実際に戦争を体験した人たちのエピソードを使って、戦争は悲惨だ、このような悲劇は繰り返してはならない、などと語る。

しかし、よく考えてみてほしい。
そこで語られるエピソードというのは、たいていの場合、非戦闘員が戦闘員に兵器で虐殺された、という内容だ。

なんでそんな悲惨な目にあったのかというと、敵国に国内を戦場にされたからである。
戦争したから、なんて大括りは問題をまるで直視していないかのようにしか見えない。
「戦争」が悲惨だ悲惨だなんて謳うんであれば、日常に戻ったのに殺人が止められない兵士とか、そういうのを例に出すべきじゃないか?

メディアの演出する「戦争の悲惨さ」は、非戦闘員を戦闘員が兵器で虐殺するとこうなりますよ、という話。
そういう話に過ぎない、なんて短絡を起こすつもりはないけれど。

こういう見方をすると、戦争反対、なんてお題目は全く意味がないようにしか思えない。
メディアの語る戦争の悲惨さは、日本が戦争を仕掛ける仕掛けないに全く関係がない。
日本が戦争を仕掛けられたら、国内を戦場にされたら、こういう悲惨なことが起きますよ、という話である。

そうさせないための策が、戦争反対、とお題目を唱えることだろうか。
そうすると、戦争を仕掛けられないのだろうか。



なーんか、筋が違う気がするんだけどね、こう考える人は珍しいのかな。