愚者の能書き

愚か者が愚かなりに考えたことを記録する

自転車の話というか、自転車屋の話。


2016/10/04 晴れ。
10月だというのに、最高気温が30℃を超えたらしい。


06:50起床、07:50出勤。
風呂掃除したりゴミ出ししたりしていたら遅れた。
台風が近付いてきているが、関東地方は晴れている。
自転車で通勤。


5分ほどの遅刻で出社。
まあ、遅刻とかないんだけど。


試供品提供のためのFWを今日、相手に渡すということで、1件の仕様変更を定時までに仕上げることに。
内容を確認すると、存外面倒臭い。


確認を進めていくと、上司が作ったプロトタイプで使用している大域変数が各種仕様書に記載されていない上に、その大域変数の後始末が既定の処理に則っていないことが発覚。
もちろん尻拭いは私がやるのである。
後始末面倒臭い。


なんとか頑張って定時までに動作確認を終えることができた。

と、こう書くと、まるで真面目に仕事していたみたいに見えるかもしれないが、いつも通りネットサーフィンはしっかり楽しんだ。





ところで話が変わるけれど。
というかまあ、自転車が登場したから、自転車の話。


私が使用している自転車は、スポーツサイクルを専門で扱っているお店で買ったロードバイクのエントリーモデルである。
いわゆるクロスバイクというやつ。
初期調整や消耗品の購入、メンテナンスなどはその店でやってもらっていた。


皆が皆そうだとは全然限らないのだけれど、そのお店のメカニックの人は、とっつきにくく、不機嫌そうで、無口な人であった。
まあ、こんなもんだろ、と自分の職業を棚に上げて思っていた。
腕に不満はなかったし。


先日、後輪のギアチェンジのためのワイヤーが唐突に切れた。
切り口を見ると、見事に錆びていた。
錆びによる腐食により破断したようである。


件の自転車屋は徒歩となるとかなりの距離がある。
車に積んで運ぶという手もあるのだが、面倒臭い(なんか今日は面倒臭いばかりだな)。
そこで、近所にある自転車屋で見てもらうことにした。


こちらの自転車屋は僕が生まれた頃にはすでに営業していた、地域密着型の老舗である。
扱っている自転車もいわゆるママチャリ的なシティサイクルばかりで、スポーツモデルというか、ロードバイク、マウンテンバイクの類はほとんど置いていない。
子供用から大人用まで、色んなサイズのシティサイクルがおいてあることや、近所の児童、学生、おばちゃんたちがメインという客層からも、どういうお店かわかってもらえると思う。
僕も幼少のみぎりには、ここで自転車を買ってもらったものだ。


久しぶりに訪れてみたが、一人で店を切り盛りしているおっちゃんは、もう結構な年だろうに、記憶にあるおっちゃんとあんまり差がなかった。
気さくさとぶっきらぼうさの真ん中みたいな、微妙な接客も以前と同じで、僕はワイヤーの交換をお願いした。


翌日、お金を支払って自転車を引き取った。
跨ってみる。
ペダルを漕いでギアチェンジすると、目を見張るような調子の良さだった。


チェンジワイヤを錆びつかせるような整備不良「者」の言うことなど当てにならないかもしれないが、はっきり言って購入店の調整とは全く別次元のスムーズさであった。
わざわざ遠い店まで行って、高い金を払っていた(整備料金は近所のおっちゃんの方がやや安かった)のは一体何だったんだ。


素晴らしきチャリンコと、それを整備したおっちゃんに感動するのと同時に、ちょっと不安になった。


先にも書いたが、おっちゃんはずっと一人でお店をやっている。
一緒に働いている人がいるのを見たことがない。
果たして、おっちゃんに何かあった時、この近所のみんなは自転車が壊れたら、どこへ行ったらいいんだ?


おっちゃんの健康を祈願するとともに、店の存続、技術の継承を願う。