愚者の能書き

愚か者が愚かなりに考えたことを記録する

清潔感の正体

女性は「清潔感」が好きだ。


好きだ、というか、
「清潔感」そのものが、好きの前提条件となっていると
言うのが正しいかもしれない。


非モテを対象にしているようでいて、
その実リア充のみを対象にしている、
そんなネットに溢れるモテ指南記事にも、
当然の様に書かれている。


「オンナノコが求めているのは清潔感」
「清潔感のある服装を心がけよう」


だがしかし。
懸命なる非モテ男子諸君は、
気付くべきだ。


この「清潔感」が、
カップ焼きそば現象 であることを。


「清潔感」と「清潔」は異なる。


端的に述べれば、
女性がそう感じるか否か、
「清潔感」を満たす条件は、
ただそれだけなのである。
実際に清潔かどうかは問題ではないのだ。



ここで一つの実験を考えてみよう。


実験の概要はこうだ。
被験者の女性の前に、同時に二人の男が現れる。
一人は女性の好みどストライクのイケメンで、
もう一人はデブだ。

イケメンには、
わざと雑菌を繁殖させ、
納豆臭くなったシャツを着てもらう。
もちろん、シャツはアイロンをしっかり当てたもので、
見た目には小奇麗である。

デブにもシャツを着てもらう。
イケメンに着てもらうものと同一のデザインで、
サイズに関してはオーダーメイドされたかのごとく、
デブをせいぜい格好よく見せる、ジャストサイズである。
ただし、イケメンのシャツとは違い、雑菌は全く繁殖していない。
ついでに、このデブからはいかなる臭いもしないものとする。


さて、この二人が「じゃじゃーん」と
同時に被験者女性の前に現れた時、
彼女はそれぞれに対し、どの様な感想を抱くだろうか。


もちろん、清潔感を抱かれるのはイケメンであり、
臭い、キモい、寄るなと言われるのはデブである。


なんならこれ、デブでなくてもいい。
フツメンでも結果は同じだ。


だって、その比較対象は、
女性の好みどストライクのイケメンなのだから。


そう、「清潔感」とは見た目に貼られるレッテルなのだ。



賢明なる非モテ男子諸君。


いますぐ、「清潔感」について気にするのは止めよう。


いますぐだ。

なぜならそれは、
女性が男性に与える称号で、
残念ながら、
その称号を得る条件というのは、
彼女らの審美眼に叶うか否か、
ただそれだけに懸っているのだから。